title_icon国産ワクチン、輸入未承認ワクチンの種類と内容説明


A型肝炎

A型肝炎ウイルスに汚染された水や食物を介して感染します。 東南アジア・アフリカ・中南米が流行地域です。

下痢・発熱・黄疸などの症状がみられ1~2ヶ月程度の入院治療が必要になります。まれに重症化することもあります。

参照:厚生労働省関西空港検疫所

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 エイムゲン Avaxim160,80 Havrix1440,720
製造会社 KMバイオロジクス SanofiPasteur  GSK
接種方法 筋肉注射または皮下注射 筋肉注射  筋肉注射
回数 1回 0.5mlを3回 1回 0.5mlを2回  1回 1.0mlまたは0.5mlを2回
対象年齢 1歳〜 1歳〜15歳(80)  16歳〜(160)  1歳〜18歳 (720)  19歳〜(1440)

B型肝炎

B型肝炎ウイルスに感染したヒトの血液・体液を介して感染します。東南アジア・アフリカ・中南米が流行地域です。

急性B型肝炎では黄疸などの症状がみられ1~2ヶ月程度の入院治療が必要になります。

まれに重症化することもあります。 長期間肝炎が持続する場合は肝硬変になることがあります。

参照:厚生労働省検疫所

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 ビームゲン ヘプタバックス Engerix-B
製造会社 KMバイオロジクス MSD GlaxoSmithKline
接種方法 筋肉注射または皮下注射 筋肉注射または皮下注射 筋肉注射
回数 1回 0.5/0.25mlを3回 1回 0.5/0.25mlを3回 1回 1.0/0.5mlを3回
対象年齢 全年齢 全年齢 全年齢

破傷風

土壌中の破傷風菌が傷口より体内に侵入し感染します。東南アジア・アフリカ・中南米が流行地域です。

重度の筋肉硬直によって呼吸困難になり集中治療を要し、人工呼吸器による管理が必要になることがあります。致死率の高い病気です。

参照:厚生労働省検疫所

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 二種混合:ジフテリア(D)、破傷風(T) 四種混合:ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)の4種類 Tdap
製造会社 阪大微研 北里第一三共 GlaxoSmithKline
接種方法 皮下注射 皮下注射 筋肉注射
回数 1回 0.1ml 2期として1回 定期接種として4回 接種履歴による。通常追加接種として1回
対象年齢 11歳以上13歳未満 生後3ヶ月から 7歳~

狂犬病

狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれたり、傷をなめられたりして感染します。

東アジア、東南アジア・アフリカ・中南米が流行地域です。

発症すると、頭痛・発熱・吐き気などの症状に続き全身麻痺をきたす極めて致死率の 高い病気です。

参照:厚生労働省

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 ラビピュール(国産) Rabipur Verorab
製造会社 GlaxoSmithKline GlaxoSmithKline SanofiPasteur
接種方法 筋肉注射 筋肉注射 筋肉注射
回数 暴露後として1.0mlを必要回数 予防として1.0mlを3回または4回 予防として0.5mlを3回または4回
対象年齢 全年齢 1歳~ 1歳~

腸チフス

チフス菌に汚染された水や食物を介して感染します。アフリカ・インド・東南アジア・中南米が流行地域です。高熱・下痢・血便・意識障害などの症状がみられ、入院治療が必要になります。

ワクチン(輸入ワクチン):ワクチンの注射によりチフス菌の感染を90%程度予防することができます。ワクチンの効果は注射後2週間程度であらわれ、3年程度持続します。

副反応 :腸チフスワクチンは不活化ワクチンです。副反応として注射部位が赤く 腫れることがありますが、通常数日中に消失します。また、一過性の 発熱がみられることがあります。また、頻度は少ない(0.1%以下)ですが 接種直後に強いアレルギー反応が出現することがあります。

参照:厚生労働省

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 Typbar TCV(Typhoid Vi Conjugative Vaccine)
製造会社 Bharat Bioteck International
接種方法 筋肉注射
回数 0.5mlを1回
対象年齢 6ヶ月~

流行性髄膜炎(髄膜炎菌性髄膜炎)

保菌者の気道分泌物で飛沫感染します。高熱・頭痛・嘔吐・意識障害 などがみられ、死亡することもあります。アフリカが流行地域です。 米国や英国などの先進国では海外留学の際に学生寮などでの 集団感染を予防する目的で、ワクチンの接種を要求されることがあります。

ワクチン:ワクチンの注射により髄膜炎菌の感染を90%程度予防することが できます。ワクチンの効果は注射後7~10日以内にあらわれ、 MPSV4に関しては3年 MCV4に関してはおそらく5年程持続します。髄膜炎菌ワクチンは米国・英・独・仏などの国々で 定期予防接種に指定されています。

副反応:髄膜炎菌ワクチンは不活化ワクチンです。副反応として注射部位が赤く 腫れることがありますが、通常数日中に消失します。また、一過性の 発熱がみられることがあります。また、頻度は少ない(0.1%以下)ですが 接種直後に強いアレルギー反応が出現することがあります。

参照:NIID国立感染症研究所

参照:MSDマニュアル家庭版

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 ACWY/MCV4 メナクトラ Quadri Meningo(MPSV4) Nimenrix(MCV4) Bexsero(Men-B)
製造会社 サノフィ株式会社 Bio-Med GlaxoSmithKline GlaxoSmithKline
接種方法 筋肉注射 皮下注射または筋肉注射 筋肉注射 筋肉注射
回数 1回 1回 1回 2回
対象年齢 2歳以上55歳以下 2歳~ 1歳~ 10歳~25歳

ポリオ

ポリオウイルスに汚染された水・食物や、ポリオ感染者の気道分泌物を 介して感染します。インド・パキスタン・アフガニスタン・ナイジェリアが 流行地域です。

神経を傷害し運動麻痺などの後遺症を残します。

副反応(OPV)5%以下の割合で下痢や一過性の発熱がみられる ことがあります。また400万人に1人以下の割合で弛緩性麻痺などの 深刻な後遺症をのこす副反応が報告されています。生ワクチンに含まれる弱毒ポリオウイルスが免疫をもたない同居者に感染し、上記の副反応が みられたという報告もあります。

参照:厚生労働省

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 イモバックスポリオ IMOVAX POLIO
製造会社 サノフィ株式会社 SanofiPasteur
接種方法 皮下注射 皮下注射または筋肉注射
回数 接種歴による 接種歴による
対象年齢 3ヶ月〜 3ヶ月~

コレラ

コレラ菌に汚染された水や食物を介して感染します。発展途上国における大規模な自然災害後や難民キャンプなどで流行がみられ、最近では コンゴ民主共和国、タンザニア、カメルーン、南スーダン、イラク、などで 多数の患者が発生しています。

頻回の下痢による脱水などの症状により、入院治療が必要になります。 副反応 コレラワクチンは不活化ワクチンです。経口ワクチンでは副反応として ときに嘔吐や腹部の不快感などの症状が見られますが、深刻な副作用の報告はありません。

参照:NIID国立感染症研究所

参照:厚生労働省

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 Dukoral Shanchol
製造会社  Valneva (Shantha Biotechnics Private Limited (A Sanofi Company))
接種方法  経口 経口
回数  2回または3回 2回
対象年齢  2歳~ 1歳~

ダニ脳炎

ダニ脳炎ウイルスを保有するダニに咬まれることで感染します。バルト海沿岸 諸国・中欧・東欧諸国・ウクライナなどの森林地帯で、4~11月に流行が見られます。 ダニ脳炎ウイルスが感染しても半数以上のヒトは無症状ですが、高熱や脳炎を発症することがあります。

ワクチン(輸入ワクチン):ワクチンの注射(3回)によりダニ脳炎の発症を約95%予防することができます。ワクチンの効果は3年程度持続します。

副反応:ダニ脳炎ワクチンは不活化ワクチンです。 副反応として注射部位が赤く腫れることがありますが、通常数日中に 消失します。また、一過性の発熱がみられることがあります。 頻度は少ない(0.1%以下)ですが接種直後に強いアレルギー反応が 出現することがあります。

参照:厚生労働省

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 Encepur FMSE Immune
製造会社 GSK Phizer
接種方法 筋肉注射 筋肉注射
回数 0.25/0.5mlを3回 0.25/0.5mlを3回
対象年齢 1~11歳(0.25)  12歳~(0.5) 1~15歳(0.25) 16歳~(0.5)

麻疹・風疹・おたふく

麻疹(はしか)ワクチン :一過性の発熱・じんましんがみられることがあります。 また100万人に1人以下の割合で脳炎や 血小板減少性紫斑病などの深刻な副反応がみられます。 女性は接種後2ヶ月間避妊が必要です。

風疹ワクチン :一過性の発熱がみられることがあります。また100万人に 1人以下の割合で血小板減少性紫斑病などの深刻な副反応が みられます。 女性は接種後2ヶ月間避妊が必要です。

ムンプス(おたふくかぜ):ワクチン 一過性の発熱やアレルギー反応がみられることがあります。 また2000人に1人以下の割合で無菌性髄膜炎などの 副反応がみられますが、症状は軽く後遺症は残りません。 女性は接種後2ヶ月間避妊が必要です。

参照:MSDマニュアル家庭版

skublue=国内で承認されている国産ワクチン

limelightyellow=輸入未承認ワクチン

 項目 Priorix
製造会社 GlaxoSmithKline
接種方法 皮下注射または筋肉注射
回数 接種歴・罹患歴・抗体価による
対象年齢 1歳~

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